『復元 白沢図: 古代中国の妖怪と辟邪文化』を読んだ

『復元 白沢図: 古代中国の妖怪と辟邪文化』(佐々木聡著、白澤社、2017年)の感想です。

白沢図とは・・・

白沢図はあらゆる鬼神について書かれた中国の書物ですが、約1000年前に失われたと言われています。
『復元 白沢図』はこの失われた白沢図を他の書物に引用されている内容をもとに原文を復元する「輯佚」という方法で復元し、解説を加えたものになっています。
妖怪雑誌『怪 Vol.51』で紹介されていたので手に取った本書ですが、色々予想と異なっていたのでそれも併せて感想を述べていきたいと思います。

鬼神の対応法がわかる

まず予想と異なっていたのは『白沢図』という書名なのに挿絵などはないことです。鳥山石燕の画図百鬼夜行絵巻のようなものを予想していたのでこれは意外でした。
基本的には鬼神の特徴、そして遭遇した時の対応法が文章で書かれているだけなのです。
しかも対応法で最も多いのが「名前を呼ぶ」という超お手軽方法で、非常にツッコミどころが多かったです。
・・が、解説を読むとその理由がわかりますので、気になる方は是非お読みいただければと思います。

今最もアツい白沢は

昔から小説や漫画などでキャラクター化されてきた白沢の中ですが、『復元 白沢図』のあとがきによると今最もアツい白沢は『鬼灯の冷徹』(江口夏実、講談社)の「白澤」なのだそうです。
個人的には『しゃばけ』シリーズ(畠中恵、新潮社)の「仁吉」の印象が強かったのですが、これを期にHuluでアニメ版『鬼灯の冷徹』を視聴してなんとなく『鬼灯の冷徹』の「白澤」が人気があるのがわかった気がします・・。そして『鬼灯の冷徹』はとても面白かったです・・。

最後に

『復元 白沢図』は解説も詳しく、学術的な資料としても興味深いですし、一方で白沢キャラを思い浮かべながら読んでも楽しい一冊ですので、是非とも手に取っていただければと思います。

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